9/13(月) 地学(第2回)
1.用語解説
普通の炭素(12C)に対し、放射性同位体(14C)と言う。
炭素の存在比率は、普通:放射性同位体=1兆:1である。
【放射性崩壊】中性子1個が陽子1個と電子1個に変わり、電子1個がβ線として放出されることで他の元素に変わること。
2.炭素14法
【過去】
大気中の12C:14Cは1兆:1と仮定
すなわち木の中の12C:14Cも大気中と同じ比率であると考えられる。
よって時間が経つにつれ、14Cのみが半減していく。
【現在】
宇宙線の大きさは過去も現在も変わらないので、現在の大気中の12C:14Cは1兆:1のまま。
過去の木の中の14Cの割合は過去の大気中の14Cの割合と同じ、すなわち現在の大気中の14Cの割合と同じなので、現在の大気と木片の14Cの比率を調べれば半減した回数がわかり、年代が特定できる。
3.水月湖の年縞
水月湖には綺麗な地層があり、炭素14法の補正に使われることがある。
・5つの湖の真ん中に位置し、水の動きがない。
・湖が深く、湖底を掻き乱す生物が生息しない。
・湖付近の断層が下に向かって動くので、堆積物が溜まっても湖が埋まる心配がない。
→堆積物が掻き乱されない環境→綺麗な地層
水月湖での時間軸を他の地点と比較することで、14Cの割合が同じであれば地層から正確な年代を結びつけることが可能になった。
世界基準になっている。